新作詞講座⑤〜デュオ曲の作詞〜

プロが教える!新作詞講座 第5回

 ”デュオ曲の作り方〜視点を意識する〜

講師:高瀬愛虹


今回はデュオ曲の作詞をするときのポイントの中から、
視点を意識することに重点を置いてレクチャーします。


前回の新作詞講座4〜追っかけメロの作詞の仕方〜の続きでもあり、
補足的な要素もあるので、まだ読んでいない方は、
そちらを先に読まれるのをお勧めします。

なお、今回の作詞は自由なテーマではなく、
オーダーがあるものを前提としています。
 
最初に楽曲の構成を把握する

デュオ曲を作詞するときに一番最初にすべきことは、
作詞をする楽曲の構成を把握する事です。

ソロではどちらかだけの視点で、
ユニゾンでは2人が同じ視点で歌います。

Aメロ、Bメロ、サビなので、
それぞれソロパートなのか?ユニゾンなのか?
どんな歌詞にするか膨らませていく前に、
視点を軸に完成へのゴールをはっきりさせましょう。

まず先に今回の課題曲からお知らせしますが、
前回の新作詞講座4〜追っかけメロの作詞の仕方〜
と同じになります。(課題の詳細は本文の最後に記載しています)

Aメロは、AさんとBさんのそれぞれのソロ。
Bメロは、AさんとBさんの追っかけメロ
サビはAさんとBさんが2人で一緒に歌う(ユニゾン)の構成です。

AさんとBさんの歌うメロディは音色が違うので、
よく聴いて下さい
 
 
それぞれの視点を整理

構成を把握した後、オーダーに合わせて、
AさんとBさんのそれぞれの視点で、
「どんな人物か?」「2人がどんな関係性か?」を整理しましょう。

オーダーの例として、
同じサッカー部の内気な性格のAさんがAパートを、
外交的な性格のBさんがBパートを歌うとします。

それぞれの視点で2人がどんな人物なのかを深掘りしながら、
整理をしていきましょう。

 
ソロパートで個性を出す。


パートが分かれるソロパートでは、
Aさんでも、Bさんでもどちらでもいいような歌詞にするより、
AさんとBさんで、別々の人物である事をはっきり理解させる歌詞にする方が、
デュオで歌うことの意味が出て、歌詞の魅力がアップします。

特に、今回の課題のようにAメロはソロ、
サビでユニゾンになるタイプの楽曲は多いです。
このようなタイプの場合、Aメロは自己紹介的な役割もあります。

個性といっても様々ですが、
性格、考え方、好きなもの、目指すものは、
違いがあるからこそその面白さが出るので、
作詞のヒントにしてみて下さい。

サビで示す歌詞のテーマにつながるようなものの方が、
望ましいです。

また、男女のデュオの場合、口調もそれぞれ変わるはずです。

同性同士でも、性格に合わせて口調を変えるのも良いですね。
 
共通点をみつける

デュオ曲には、ユニゾンパートが存在する曲が多くあります。
ユニゾンパートでは、2人それぞれの視点で、
それぞれが歌ってもおかしくない歌詞を書く必要があります。


片方の視点ではあっているけど、
もう片方の視点ではそんな事は言わないよな‥
という歌詞にならないようにしましょう。

テクニックの一つとしては、
2人の共通点を探すという事です。


例えば、性格が違っていたとしても、
同じサッカー部という共通点があったとすれば、
「いっぱい練習して一緒に決勝へ進もう」というように、
共通点をヒントに歌詞を膨らませる事ができます。

 
俯瞰的な視点で深掘りする

共通点がないとことや、
ライバル関係など、対照的な関係性が特徴のデュオもあります。

例えば、別々のサッカーチームのデュオだったとします。
その場合は、「誰にも負けられない勝負がある」
「負けられない相手がいる」など、

大きな意味での共通点を探しつつも、
共通点を強調することにより、
ライバル関係である事を主軸にした方が、
2人の関係性がより出る歌詞になります。

2人それぞれの視点になって考えると、
ユニゾンとして2人が一緒に同じ歌詞を歌うなど、
不可能ではないか?と思う様なデュオの歌詞のオーダーを受けるかもしれません。

そのような場合は、
2人の関係性を主観的に深掘りするより、
2人の事を俯瞰的な視点で深掘りする事で、
一見難しそうなデュオの曲の歌詞も書く事ができます。

 
求められるのは構成力!


自由度が低く、決められた構成の視点に合わせて作詞をすることが、
デュオ曲の難しいところになります。

決められた構成に合わせてAさんとBさんの個性を出して、
サビでは視点を一致させて、制限が多い中でもソロ曲と同じ様に、
サビでは盛り上げたい、共感させたい、
好きな歌詞だと思わせたい、、

そして、Aメロ、Bメロ、サビでバラバラではなく、
ちゃんとストーリーとして繋がっていないといけない。

このように、こなさなくてはいけない事が多いのが、
デュオ曲の特徴です。

なんとなく書き始めるのではなく、
小説のように事前にどこで何をして、
どう盛り上げていくというプロットを立ててから、
作詞をする様にしましょう。

このように制限が多く、構成が複雑なので、
今回の課題をこなすことで、構成力が身について、
ソロ曲のレベルアップにもつながるとおもいますので、
是非課題にも挑戦してみてください。
共通点をヒントに歌詞を膨らませる事ができます。

 
今回の課題

課題曲は冒頭にあります。
これを元に、以下の構成に合わせて作詞をして下さい。

・AさんとBさんは恋人関係です。
・AさんはBさんのことが好きです。
・Bさんは他に好きな人ができました。
・先行(左側から聞こえる方)で歌っているのがAさんになります。

以上がオーダーになります。
Aさんがどんなひとなのか、Bさんがどんな人なのか等、
提示されている内容以外は自由に膨らませて下さい。


 

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