シンセのプリセット音を活用するテクニック〜その1〜

プロ直伝!シンセのプリセット音と活用するテクニック〜その1〜    
講師:小谷野謙一

★はじめに★

現在、魅力的なソフトウエア・シンセサイザーが多数流通しています。
中には無料でありながら、魅力的なサウンドを持つものも少なくないので、
これらを使わない手はありません。

しかし「シンセを活用する」と言ってもイチから音色作りをする方は少数派でしょう。
多くの場合は、予め内蔵されている「プリセット音色」からイメージに合ったサウンドをチョイスすると思います。
この時、使用目的に微妙にフィットせず「良い音なんだけど、惜しい・・」と感じた事がある方も少なくないと思います。

「もう少し、明るい感じの方がいいな・・」「音の立ち上がりがもう少し速ければ、速弾きのソロに使えたのに・・」等々。

そんな時に、少しでもシンセの仕組みが解っていると、「好みの音への微調整」が簡単にできて
お手持ちの音源を今以上に活躍させることが可能になります。

ここでは数回に渡って、実践的な例を挙げて、シンセの仕組みをシンプルに分かり易く、紹介してみたいと思います。
解説に当たっては「U-he podolski」というシンセ音源(フリーソフト)を使用します。

podolskihはwindowsでもMacでも両方の環境で無料で使用できます。
インストールはとても簡単なので、こちらからダウンロードして使ってみてください。
https://www.u-he.com/cms/podolski


第1回 アンプ(音量)のエンベロープ

★音が出てから消えるまでの音量をコントロールして問題を解決!
 
一般的なシンセ音源では、「鍵盤を押して音が出てから、鍵盤から指を離して音が消えるまでの変化」を基本的に4つのパラメータでコントロールしています。

これはいわゆる「エンベロープ・ジェネレータ」と呼ばれますが、「A,D,S,R」の4つのツマミ(もしくはフェーダー)で構成されています。

「音量(アンプ)」や「音の明暗(フィルター)」「音の高さ(ピッチ)」をコントロールすることが出来ますが、
今回は一番の基本となる「音量(アンプ)」を変化させ他時のノウハウをご紹介しましょう。

<エンベロープの4つのパラメータ>
A(Attack Time)=音が立ち上がるまでの時間
D(Decay Time)=立ち上がった後の、音が減衰している時間
S(Sustain Level)=持続時の音量
R(Release Time)=余韻の時間

この4つのパラメータは文章よりも、実演した方が分かりやすいので、
補足動画を見ながら、下記の「悩みと解決方法」も読んでみてください!
補足動画はこのサプリの最下部に表示されています。

★「音の立ち上がり」に関する良くある悩み

<例1>
「素早く弾きたいのに、音の立ち上がりが遅くて、うまく演奏出来ない。」
<例2>
「ソフトな感じに鳴らしたいのに、音の立ち上がりが速くてパキパキと鳴ってしまう。」

解決方法
こんな時は、エンベロープの「A(Attack Time)」を調節してみましょう。
値が小さければ小さいほど短くなり、大きいほど、音の立ち上がり時間が長くなります。
素早く弾きたい音色はAの値を短めに、ソフトに鳴らしたい場合は値を多め(長め)にしてみると問題は解決できるでしょう。

★「音の余韻の長さ」に関する良くある悩み

<例1>
鍵盤から指を離すと、音がスパッと消えてしまうので、演奏がぶつ切れになってしまう。
<例2>
鍵盤を離した後も暫く余韻が残るので、次の音と余韻がダブってしまって、クリアな演奏にならない。

*解決方法
こんな時はエンベロープの「R(Release Time)」を調節してみましょう。
値が小さければ小さいほど余韻は短くなり、大きいほど長くなります。
フレーズがブツ切れに鳴ってしまうような場合はRの値を多めに、余韻が邪魔な場合は値を小さめにしてみると問題は解決するでしょう。

★「減衰」に関する良くある悩み

楽器には、ピアノやお琴のように、発音して音を伸ばすと「音が徐々に消えて行く(減衰系)」ものと、
オルガンや管楽器のように、「音を持続させることが出来る(持続系)」のものがあります。

この違いを作り出しているのが、「D(Decay Time)」「S(Sustain Level)」を使用します。
「D(Decay Time)」は発音後に減衰している時間、「S(Sustain Level)」は減衰した後にどこまで音量が下がるかを設定します。

<例1>
和音として持続させたいのに、鳴らすとすぐに消えていってしまう。もっとしっかりと持続させたい。
<例2>
「ぴん!」と弦を弾いた時のように短く響かせたいのに「ぴーーん」とのんびり響いてしまう。」

*解決方法
この2つは、対処に仕方が微妙に異なります。
<例1>のケースでは、多くの場合「S(Sustain Level)」の値を多くすることで解決するでしょう。
<例2>のケースでは、減衰する速さ(時間)=「D(Decay Time)」の値を調整して、良い頃合いを探すと良いでしょう。

たったこれだけですが、プリセット音色は、今までより遙かに「自分好み」に調整することが出来るようになるはずです。
是非とも、積極的に操作して、そのサウンド変化を感じてみて欲しいと思います。

★補足動画★
 


 

 



※今回のサプリは内容の方向性から、課題はありません。ご了承下さい。

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