プロ直伝!作詞講座⑨〜歌詞を歌ってみる。録音してみる。歌ってもらう〜


プロ直伝!作詞講座⑨「歌詞を歌おう。録音してみよう。」
講師:高瀬愛虹 


★はじめに★

作詞講座その①で歌詞を書く時は「歌いやすさ」と「聞き取りやすさ」が
大切なので、実際に声に出して歌いながら作詞をする事の重要性をお伝えしました。

実践してみて、「心(頭)の中で歌ったとき」はすらすら歌えても、
実際に「声に出して歌うと、思っていたよりもすらすら歌えない」
という時はありませんでしたか?

今回は「歌いやすさ」と「聞き取りやすさ」を更に極める方法をお伝えします。


★自分で歌って録音してみる★

今までに書いた歌詞を録音した事のない人は、
新しい発見があるはずだと思います。

スマホ内蔵やアプリ等のボイスレコーダーでも良いですし、
パソコンにマイクで録音してみるのも良いと思います。

いわゆるDTMまでいかなくても、
パソコンで録音できるフリーソフトも沢山ありますので、
お手軽に録音できます。

録音したものを聴いてみると、
ただ音源に合わせて歌っている時とは、
違う印象を持つ可能性があります。

歌いながら歌詞の「聞き取りやすさ」をチェックしても、
歌う事に集中してしまうので、客観的にチェックする事が難しいからです。

更に、歌詞カードを見ずに録音した音源を聴いてみましょう。

ここでも、思っていたよりも、
歌詞カード通りに聞こえない場合があります。

歌詞カードを見ずに、
楽曲がどう聴こえるか?のチェックは、
録音するからこそ初めて出来る事なのです。



★気になりやすい箇所の例★

気になりやすい箇所は”ん”の連続などがあります。

”ん”の音は響きが悪いので、
”ん”が1つのフレーズで連続していると、
滑らかさが失われやすいので注意が必要です。

また、テンポが速い曲のフレーズが”パ行”の時も注意です。

”パ行”は、一度唇を付けてからでないと発生できないため、
曲によっては出遅れてしまう事があります。

そのほかにも、録音したものを聴いて、
気になる箇所はそのままにせず、もう一度書き直す事が大切です。

何度も繰り返し経験していうくちに、
「聞き取りやすい歌詞」や「聞き取りにくい歌詞」の
法則が録音しなくても分かってくる様になります。


★自分の歌詞を他人に歌ってもらう★

お友達などにその場で歌ってもらう事も勉強になりますが、
出来れば繰り返し聴ける方が良いので、録音させてもらいましょう。

自分が歌ったものと細かいニュアンスが違っていたり、
思っていた通りに歌ってもらえない
事に気づくと思います。

また、歌詞カードだけで歌ってもらう
(自分の歌ったデモ音源なしで歌ってもらう)と、
自分が期待していた歌いまわしで歌ってもらえない事も多いです。

もちろん、仕事の現場などでは、
歌い回しを伝えるために録音した音源を渡す等して、
対処をしますが、
これらの気づきはとても大切な経験で、
客観的に自分の歌詞をチェックするよい機会になります。

誰かに歌ってもらうという事は、
そう頻繁に出来る事ではないかもしれませんが、
シンガーソングライターではなく、
作詞家を目指す方等は
特に経験してみて下さい!

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 課題の提示はありません。ご了承下さい。

 

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