どんな環境で仕事されているんですか? 小谷野謙一 編

作曲家 小谷野謙一

10台のオーディオ・インターフェイス!?


マスタード編集者 以降「マ」)それにしても、スゴイ数のオーディオ・インターフェイスが並んでますね全部、MOTU製品のようですが、機種はそれぞれ違うようですね。

小谷野謙一):1224が6台、24iが2台、それから2408828が1台ずつです。どれもpciカードタイプですが、828のみFireWireタイプですね。

):全部で10台ですか!最近はDTMに複数台のPCを使用しても、インターフェイスは1つという環境の方が多い中、こういった組み合わせにされている理由はどうしてなのでしょうか?

小谷野):近年は「VIENNA ENSEMBLE PRO」等を使って複数のPCサウンドを一台のオーディオインターフェイスで使用する事が可能ですが、私の制作現場では、「暖かみ」と「パワフル」なサウンドに仕上げたい時は、アナログミキサーを通してレコーディングするケースが多々あります。

具体的には、複数のPCから出たアナログ信号(音声)をアナログミキサーで2チャンネルにまとめ、再びPCでデジタルレコーディングしてから、マスタリングする訳です。

):これらのインターフェイスは10年〜15年以上前に発売されたモデルでもあります。今でも使用し続けていらっしゃるのはどうしてなのでしょうか?

小谷野):理由は単純で、故障していないし、サウンドクオリティが十分だからです。しかも、アナログIN/OUTが全盛だった時代のハイエンド機なので、そのサウンド・クオリティもへたな最新の機種のアナログIN/OUTと比べても引けを取りません。むしろグレードが高いと感じる事さえあります。
とは言え、そろそろ代替えを考え始めているのも事実です。ハイクオリティなアナログIN/OUTを多く備えたインターフェイスは高価ですから、システムの再構築を含めて慎重に改変を進めています。


オススメは一万円台のオーケストラ音源!?

:さて、ここからは読者の方向けに、事前にお薦めのソフトシンセを挙げて頂きましたが、
GARRITAN PERSONAL ORCHESTRAをご紹介頂きました。
現在は後継機種として、
GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 4/ARIA として発売されていますが、いずれにしても一万円台で手に入るソフトです。こう言っては何ですが、、オーケストラ音源は金額に比例してサンプル(音質)もリアルになる?というイメージが持たれやすいかと思うのですが、あえてこのソフトを挙げられたお薦めのポイントは何になりますでしょうか?


小谷野):なによりコストパフォーマンスに優れいている事が第一の理由ですね。高価な音源は「多彩なサウンド・ライブラリを収録」「柔軟なマイクセッティングが可能」等、その内容は確かに素晴らしいのですが、思い通りのサウンドを得るためには、それなりの音響知識やサウンド・エンジニアリングのスキルが必要になる場合があります。このソフトは、動作環境の条件も厳しくないので安定して使えますし、複雑な操作なしにリアルなオーケストラ再現できる点もオススメのポイントです。拙著の単行本「DTMでクラシック(ヤマハミュージックメディア)」でも、オーケストラの打ち込み解説にこの音源を採用してます。
これからオーケストラの打ち込みに取り組んでみようと思っている方は、高価なソフトに挑戦する前に、一度このソフトに触れてみるという選択肢もいいかもしれませんね。


リバーブは”LEXICON Panthenon”が気に入ってます。

:続いてプラグイン・エフェクトについて伺ってみたいのですが、リバーブに関してお聞きします。数あるプラグイン・リバーブで最も気に入っているのは何になりますか?

小谷野):リバーブですと、以前SONARに付属していたLEXICONPanthenon※を愛用しています。

:確かにLEXICONのリバーブは古くからスタジオでも定番のリバーブですが、気に入られている点を教えて頂けますか?

小谷野):私がこの業界に入った時代は、スタジオのコントロール・ルームに入るとSSLやNeveといった大規模コンソールの上には、必ずといって良いほど、リバーブの「白いリモートコントローラー(ラルコ)」が置いてありました。これが、当時定番として良く使われていたLEXICON製のハードウェア・リバーブ「224XL」や「480」だったのです。(当時うん百万もした)そんな訳で、私の駆け出し時代のリバーブの原体験は、LEXICON(特に480)なのです。


で、このPanthenonですが、リバーブのプログラムは「480」等とは違いますが、かけた時の広がり感や空気感が、その頃に持ったイメージにスゴく近いため、とても気に入りましたね。
LEXICONは、ハードウェアからソフトウェアになっても、そのサウンドのクオリティや特徴をしっかり受け継いでいるんですよね。この事はPanthenon以降のSONAR付属リバーブや、
他のLEXICONプラグイン・リバーブでも十分に感じられますよ。


LEXICON PanthenonとはSONAR8.5まで付属していたリバーブ(プラグイン)で、PanthenonがPCにインストールされていれば、その後リリースされたX1でも使用可能。またX2に付属されているBREVERBもLEXICONの実機をモデリングしたリバーブである。

今はコーラス系のソフトウェアに注目しています。

:最後に今、注目されている、今後導入予定のソフトウェアや機材はありますか?

小谷野):個人的に今注目しているのは「合唱(コーラス)」をリアルに再現できるソフトウェアです。「Ah・・」とか「Hum・・」だけではなく、様々な音節や単語まで再現できるソフトに注目しています。EastWestの「Quantum Leap Symphonic Chorus」、BestServiceの「Mystica」、「Cuntas」、Virharmonicの「Coral Bundle」、Soundionの「Requiem Light Player Edition」等々、魅力的な製品が続々と登場しているので、現在どれを導入しようか楽しく悩んでいます。


小谷野氏のこれまで手がけた作品リストは、こちらから見られます。
 

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