私はこうしてプロになりました。 小川悦司 編

ギタリスト 小川悦司

気づいたら、音楽はじめていました。

幼少期から我が家にはピアノがありました。父も母もとりたててピアノが弾けるわけではなかったのですが、父の趣味でインテリアとして応接室にあったのです。
じきに幼い私がピアノに興味を持ち始めたので、4歳くらいから習わせてくれたのですが、
好きな曲とそうでもない曲との好みの差がそのままやる気になって出ていたようで、
なかなか進度は遅いものでした。

ギターと出会ったのは10歳の頃、本の付録で付いてきたギターのおもちゃのような模型を触って、
面白いと感じた私は、祖父にねだってギターを買ってもらいました。当時はもちろんインターネットもありませんし、コードブックの存在も知らなかった私は、ピアノと和音を付き合わせて自分でコードの押さえ方を探っていたのです。そして、まだ小学生だった私の密かな楽しみといえば、当時習っていたピアノの先生とレッスン後にビートルズやカーペンターズの曲を合奏すること。この時期から”バンドがやりたい”と思うようになったのでした。

音楽漬けの学生時代

小川氏中学時代はロックバンド、高校時代はフュージョンバンドと歌ものを、そして大学ではジャズ研に入り、そのほかにポップス系のバンドも4〜5つも掛け持ちしていました。
10代の頃は本当にギターを弾くことが大好きで、
家族との旅行にもギターを持って行っていたくらいでしたから、
弾いていない日は殆どなかったと思います。

そして私が大学時代にMIDI規格ができ、キーボードのみならず音楽制作の機材環境が劇的に変わってきたのです。
私もバンドのメンバーにデモ音源を渡すためにDTM環境を導入しました。8音ポリの音源の走るコンピュータにリズムマシン。4トラックのカセットMTRで締めて6-70万くらいだったと記憶しています。私はこの環境で作ったオケにギターを録音してデモを作ることにハマりました。


小川氏愛用のギター:1926年製 Gibson L-1
ヘッドには「The Gibson」と刻印されている


何の疑いもなく音楽の道へ

大学時代は火木土がジャズ研で、そのほかの日はバイトに明け暮れては機材を買うという感じでしたが、就職のことは鼻から考えていませんでした。音楽家になろう・・・ではなく、音楽だけをやってきた自分にとって音楽家になることは「選択肢にもならない」ほど、当たり前のことだったのです。

大学を卒業するとバックバンドの仕事やオケの制作の依頼がくるようになりました。
中にはオーディションもありましたが、殆どが人づてだったので、運が良かったのだと思います。
しかし、大して忙しいわけでもなく、さほどお金になるわけでもないので卒業後2年間くらいはバイトもしていました。それでも相変わらずバンド活動やデモを作って人に聞かせるうちに、徐々に仕事が増えてきたのです。歌手のサポートやレコーディング、ミュージカルの伴奏、そして通信カラオケの仕事もかなりやりました。そんな中やはり人づてでDTMマガジンという音楽専門誌の音源付き連載の仕事が来たのです。

DTMとギターの両輪

当時DTMはできてもギターは弾けない、逆にギターは弾けるけどオケは作れないという人の多い中で、両方を使って音源を制作できるということで、DTMマガジンの連載はギターをフィーチャーしたものをメインにしていただけました。そこからYAMAHAやRoland、Internet、HookUpなどのメーカーやベンダーとのお付き合いが始まるのです。当時私の好きだったフュージョンというジャンルはなかなかお金にならないジャンルでしたが楽器業界には受け入れられたのです。
アーティストのサポートやギターを使ったデモ演奏をする傍ら、徐々にギターをフィーチャーしたトータルな制作(プロデュース)の仕事が増えていったのです。そこからは様々なプロジェクトにサウンドプロデューサーとして参加したり、また自分からも企画を持ち込んで形にしてきました。

プロとして大事な事

プロとしてのポリシーというほど大げさなものはありませんが、まずどんな仕事でもその中に自分なりの楽しみを見つけること。これができないと何か壁に当たった時にモチベーションを維持することが難しいかもしれません。壁を越えること、考えること、それも楽しむのです。そして、過去の作品を超える努力を常にすることも常に肝に命じています。それと、クライアントの意図を把握して期待に応えること、そしてできるだけ要望以上の作品を提供することを心がけています。


小川氏のこれまで手がけた作品リストは、コチラから見られます。

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